要点のまとめ
- 韓国国内のマーケティングがNAVER中心だとすれば、海外マーケティングはGoogle、現地のメッセンジャー、現地語で尋ねるAIの回答が中心です。
- 翻訳文ではなく、現地の人が実際に検索する言葉でページを書く必要があります。
- 多言語ホームページには、言語別のURLとhreflang、言語ごとのH1・よくある質問・構造化データが必要です。
- 医療機関は、外国人患者誘致の登録、韓国国内での広告禁止、広告を見る国の医療広告規定をあわせて確認する必要があります。
海外マーケティングとは
海外マーケティングとは、他国の顧客に自社ブランドを知ってもらい、相談・購入・来訪につなげる取り組みです。国内マーケティングとの最大の違いは、顧客が情報を探す場所です。韓国ではNAVERブログやNAVERプレイスが重要ですが、日本・台湾・英語圏の顧客は主にGoogle検索とGoogleマップ、現地のメッセンジャー、自国の言葉で尋ねるAIの回答から情報を得ています。
最初に決める3つのこと
- 国と言語: どの国の顧客に届けるかを決め、言語を選びます。台湾では簡体字ではなく繁体字中国語を使います。
- 顧客の質問: その国の顧客が自社の業種について何を尋ねるかを集めます。価格、場所、通訳、期間、ビザなどの質問は韓国の顧客とは異なります。
- 相談チャネル: 問い合わせをどこで受けるかを決めます。日本と台湾ではLINEが多く使われ、英語圏ではメールやメッセンジャーなど国によって異なります。
国別の検索環境
| 地域 | 主に使われる検索 | 相談チャネル | 書くときの注意点 |
|---|---|---|---|
| 日本 | Google、Yahoo! JAPAN | LINE | 日本語らしい表現と敬語、業種用語(例:美容皮膚科) |
| 台湾 | LINE | 繁体字中国語、台湾の用語(例:醫美) | |
| 英語圏 | メール・メッセンジャー(国により異なる) | 国ごとの綴りと単位、価格の表記 |
翻訳ではなく現地語で
翻訳した文章は、現地の人が実際に検索する言葉と異なることがよくあります。たとえば韓国語の「피부과」をそのまま訳すと日本語では「皮膚科」ですが、美容施術を探す日本の顧客は「美容皮膚科」で検索することが多くあります。台湾では美容医療を「醫美」と呼ぶのが一般的です。
そのため、ページを書く前に現地の検索キーワードと現地語の質問を先に調べ、その言葉でタイトルと最初の一文を書きます。機械翻訳しただけのページは、検索エンジンやAIが現地の質問への答えとして使いにくくなります。
多言語ホームページの構造
- 言語ごとにURLを分けます(例:/en/、/ja/、/zh-tw/)。
- hreflangで言語別のページを相互に結び、デフォルトのページはx-defaultで示します。
- 言語ごとにH1、タイトル(title)、説明(description)を別々に書きます。
- 言語別のよくある質問と構造化データ(Organization・Service・FAQPage)を入れます。
- 現地の連絡手段、タイムゾーン、通貨表記を合わせます。
- Googleビジネスプロフィールに英語の情報と写真を充実させます。海外の顧客はGoogleマップで場所や口コミを確認することが多いためです。
言語別のAI回答の測定
同じ質問でも、言語によってAIが引用する出典は異なります。韓国語では言及されるのに日本語では出てこない、ということもよくあります。国ごとに代表的な質問を決めて現地語でChatGPT・Gemini・Claudeに尋ね、言及率と引用率を言語別に記録してください。MAKE MarketingはMAKE AIで韓国語・英語・日本語・繁体字中国語の回答をまとめて測定しています。
医療機関が必ず確認すべき規定
- 外国人患者誘致の登録: 外国人患者を誘致しようとする医療機関は、韓国の「医療海外進出及び外国人患者誘致支援に関する法律」に基づき、誘致医療機関として登録する必要があります。
- 韓国国内での広告禁止: 韓国医療法第56条は、外国人患者を誘致するための韓国国内での広告を禁止しています。海外患者向けの広告は海外を対象に行います。
- 日本: 厚生労働省の医療広告ガイドラインは患者の体験談を禁止し、治療前後の写真は治療内容・費用・リスクなどの情報を併記するよう制限しています。
- 台湾: 医療法(醫療法)が医療広告に記載できる内容を定めています。
参考法令は変わることがあります。この記事は2026年10月時点の内容であり、法的助言ではありません。実施前に各国の最新の規定を確認してください。
よくある質問
英語のページが1つあれば十分ですか?
英語のページ1つで英語圏の顧客には届きますが、日本や台湾の顧客は自国の言葉で検索し、AIに尋ねます。届けたい国の言語でページを別に用意することをおすすめします。
Googleビジネスプロフィールも必要ですか?
海外の顧客はGoogleマップで場所や口コミを確認することが多いため、英語の情報と写真を充実させたGoogleビジネスプロフィールがあると役立ちます。
海外マーケティングはどの国から始めればよいですか?
今問い合わせが来ている国、顧客が来やすい距離、相談に対応できる言語を基準にまず1か国を決め、結果を見てから広げることをおすすめします。